眼を肥やすということ

ヨーロッパの馬場馬術競技会の観戦に行くと、いつも新しい仕掛けがあります。

Spectator Judgeという携帯アプリがあり、
競技場にいる観客たちが、観戦しながらジャッジをすることが出来ます。

コメントこそ入れられないものの、そのクラスの経路が出てきて
各項目に点をつけ、総合観察点を最後に入れたら、自分採点した点数がわかります。
そして、場内のモニターには実際のジャッジ達の点と、Spectator Judgeに参加した観客たちの平均点が出ます。

そして大体、Spectator Judgeの点は、実際の点数と対して差がないのです。
ジャッジはもちろんですが、観客の目もしっかり肥えている。
共通認識で良いものが何かを知っているから、良い馬が出来るし、ライダーが育つのですね。

そして、もう一つ、今回驚いたのは、Spectator Judgeのフリースタイル部分です。
今、CDIのフリースタイルは従来の(日本が使用している様な)採点表でなく、
事前にライダーが提出した経路があり、次に来るエクササイズがわかるようになっています。
エクササイズとエクササイズの組み合わせの難易度を判断し、
コンビネーションが上手くいったかをOXでジャッジ達が判断します。

それと同じことが、観客ジャッジでもできるんです!

今までのフリースタイル採点は、次に何が来るか分からないので、
入力する項目を探しているうちに、
次のエクササイズに進んでしまったりしていましたが、これからは大丈夫。

私も今回初めてやってみました!

日本の馬場には観客は多くないですし、スポンサーも少ないので、
この素晴らしいシステム(SAP社)を買っても利益が出ないですが
遠くない未来、日本でも実現したらいいなぁと思いました。

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